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モルモットの食事 – アイン動物病院

モルモットの食事

モルモットは草や種子などを食べる完全な草食性動物です。野生では野草の茎、根、樹皮など栄養が乏しく粗繊維を多く含んだ食事をしています。モルモットは人のように体内でビタミンCを作ることができないのでビタミンCの入ったフードを多く与えるように心がけます。
また、乾草を種に野菜などは常に食べられるようにしておき、腐りやすいものは朝晩チェックして交換します。たくさん与えても食べ過ぎることはありませんので、自由に食べられるようにしておきます。モルモットの食事で注意したいのは、他の動物用ペレットや専用フードを与えないことです。他の小動物の専用フードにはビタミンCが乏しいため栄養障害を起こします。

バランスの良い食事を提供しましょう

モルモットはとても用心深い動物です。飼育環境の急な変化は物に対して恐怖心を与えてしまします。食事に対しても怖がってしまい、受け付けなくなります。また、飲水や食事内容の急な変化(味やにおい、固さなど)でも食べなくなってしまいます。食事を替える場合は少しずつ行いましょう。

モルモットの食事内容

◎モルモット専用ペレット
◎野菜、野草、乾草
○果物    ◎常時与える
○その他  ○時々与える

タンパク質 18~20%
粗繊維 16%以上
マグネシウム  
カリウム  
ビタミンC  
 

モルモットの食事

ペレット
モルモット専用ペレットには必要な栄養素が含まれています。野生の食事と同じように粗繊維、多くビタミンCを十分に補給できる良質な専用ペレットを与えます。特にビタミンCや葉酸を多く必要とする動物なのでハムスターやウサギなどのペレットを替わりに与えてはいけません。いろいろな種類のモルモット専用のペレットが市販されています。形状はペレットタイプやクッキータイプなど様々ですが、タンパク質が18%以上でカリウムとマグネシウムの含有量が多いのがよいでしょう。
乾草・野菜・野草
乾草(チモシーやブルーフラスなど)を中心に野菜・野草をいつでも食べられる状態にしておいてください。特にビタミンCの多い野菜を与えるよう心がけてください。野菜は水分の少ない緑黄色野菜を中心に与えます。にんじんやブロッコリー、セロリ、パセリ、大根の葉、小松菜などを1種類だけ与えるのではなく、3~5種類くらいを組み合わせて与えるようにします。野草(タンポポ・ナズナなど)は良く洗い、薬剤や寄生虫などがついていないものを与えてください。ハーブ類は種類や薬効によって中毒を起こすものがあります。与えないほうがいいでしょう。
ビタミンC
体内でビタミンCを合成できないので、食事として与える必要があります。専用ペレットにはビタミンCが添加されていますが、保存期間が長かったり保存状態が悪いとビタミンCは劣化します。体内でビタミンCを合成できないモルモットにとっては他の食べ物から摂取する必要があります。また、食事以外にビタミンC剤を経口で与える場合は食事管理について獣医師に相談しましょう。
いつでも新鮮な水を飲めるようにしておきましょう。
ボトルは常に清潔にし、ビタミンCを添加する場合はプラスチック製かガラス製を使用します。
その他
果物はりんご、バナナ、イチゴなどを少量与えます。桃やプラムなどの種子は食べると毒になるので、果実だけを与えます。他に季節の果物を与えるといいでしょう。ただし、糖分が多いので時々少量を与えるようにします。

食べさせてはいけません

食事は常に新鮮なものを与えます。消費期限が過ぎていたり、カビや腐敗、保存状態の悪いものは破棄します。

人が食べるもの
動物に味の付いた食べ物を与えてはいけません。
お菓子類(スナック菓子など)やチョコレートも絶対に与えないようにします。
これらは塩分や糖分、脂肪が多く含まれていて肥満、内臓疾患の原因になります。
 
ネギ類すべて
タマネギ、ニンニク、ニラ、ネギなど、すべて与えてはいけません。
その他中毒を起こすもの
野草やハーブ類は中毒を起こすものが多いので注意します。