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犬の食事管理は飼い主様の責任 – アイン動物病院

犬の食事管理は飼い主様の責任

私達にとって飼っている動物は家族同然の存在です。ですからそばにいるとついつい私達と同じ食事を与えてしまうこともあるでしょう。しかし、人間の食事を与えるということは、実は大変な間違いであることをご存知ですか?犬には犬向けの適切な必要栄養量があります。犬の健康を考えて犬に合った食事管理を行うようにしましょう。

食事管理は飼い主様の責任と愛情です

食事は完全栄養食の良質なドッグフードを与え、規則正しい食生活をさせましょう。味のついた食べ物を与えてはいけません。特にスナック菓子やチョコレートなどの甘味製品は塩分・糖分・カロリーが多く、栄養の面でもしつけの面でも好ましくありません。もちろん健康にもです。動物の消化器官は人間とは異なります。人間にはなんでもない食べ物も動物では消化できないもの、消化が悪いものがあります。香辛料の含まれている食べ物は胃や肝臓に負担をかけることになります。また、塩分が多いと腎臓病に、糖分が多いと糖尿病や肥満の原因になります。これらの臓器は1つが悪くなると他の臓器に障害を起こし重い病気になることもあります。

間食はさせないようにしましょう
犬がねだるから、ちょっとだけならと、軽い気持ちで与えていませんか?飼い主様が食べているものなどをほしがったりしますが犬のためによくありません。間食をさせると食事に影響がでます。
食事する場所と時間を決めましょう
かわいそうだからと、いつでも食べられる状態にしていませんか。一日中出したままは、衛生上よくないだけでなく、健康管理の上でもどれくらい食べたかがわかりません。また、しつけの面でも食べ物はいつでもあるから飼い主様に頼らなくていいんだと思われてしまいます。
犬専用の食器を用意しましょう
食器はステンレス製か陶器製のものでドッグフード用と飲水用を用意します。水はいつでも飲めるようにしておきますが容器は毎日丁寧に洗浄します。犬の種類に応じて食べやすい形の容器を選びましょう。

良質でバランスのよいドライフードを与えましょう

犬は肉食獣です。しかし、肉食獣だからといって肉ばかり与えていればよいわけではありません。犬に一番いいのは犬の栄養学に基づいて作られた栄養バランス食である良質なドッグフードです。ドッグフードはたくさん市販されていますが嗜好性やパッケージ、価格などで選ばず、信頼あるメーカーの栄養バランスのよいドライフードを選ぶようにお勧めします。

ドライフードはどのメーカーでもだいたい1kg以上のパッケージになっています。保存はドライフードでも乾燥した涼しい場所に保管します。ただ、賞味期限内であってもできるだけ製造日から6ヶ月以内で消費するようお勧めします。開封したフードは密閉容器に入れ口をきちんと閉じるようにして保存しましょう。

ドライタイプは腐敗がないので長期保存が可能です。セミモイストタイプはドライタイプより嗜好性がありますが、冷蔵庫保存で約1ヶ月くらいです。保存料添加の場合が多いのであまりお勧めしません。ウェットタイプは非常に嗜好性が高くなります。ただし、開缶したら冷蔵庫で3日間くらいしか持ちません。保存料添加の場合が多いので通常はお勧めししていません。ただ嗜好性が高いので食欲がないときなどは療法食のウェットタイプをお勧めすることもあります。フードについてはかかりつけの動物病院にご相談ください。

アイン動物病院がお勧めするドッグフード

犬や猫は本来、一日の必要エネルギー以上のカロリーを摂らないため、人間と同じ食事を与えられると、必要以上のカロリーを摂取してしまうことになるのです。さらに、人間と同じ食事では、調理の際に栄養素が破壊されたり、変化してしまうことがあるため”栄養不足”へと陥りがちになります。「総合栄養食」とは、「その食事と水だけで動物の特定の成長段階における健康を維持するのに必要な栄養素が摂取できる食事」をいいます。つまり、その食事と水だけで必要な栄養量が摂取できるのです。ペットフードメーカーは、まず動物専用の食事であることを第一に、そして「ペットフード以外の食事は必要としない」ことを前提として製造しています。

但し、動物病院専用の療法食にはこの表示はありません。市販品を選ぶときは以下に注意しましょう。

  • 飼犬の年齢や状態にあったドライフード
  • 信頼あるメーカーで総合栄養食の表示
  • 製造年月日、消費期限、製造元が印字
  • 原材料、成分表がはっきり記入されている
  • 長期保存は避け、早めに使い切れる量を購入

人の食べ物は与えないようにしましょう

飼い主様が食べているものを欲しがるかも知れません。でも、犬のためと思って与えないようにしましょう。人の食べ物の中には犬にとって毒となるものもあります。また、とがったものなどを食べて口の中や消化器官を傷つけたりすることもあります。