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猫のしつけと手入れ – アイン動物病院

猫のしつけと手入れ

猫にも社会化(しつけ)が必要です。社会の中で暮らすことはすべて最低限のルールとマナーを守らなくてはいけません。それができないのなら猫も他の動物も飼うことはやめましょう。
猫はとってもきれい好きな動物です。だから飼い主様やご家族の皆さんがトイレの場所や、やっていいことと悪いことをきちんと教えてあげれば簡単に覚えてしまいます。注意してほしいのはいっしょに生活している人たちが同じように接するということです。

 

子猫の性格が一生

猫の性格はだいたい3ヶ月頃までに決定します。特に生後4週間目頃から幼児期になり子猫にとって特に大切な時期です。この頃から社会化(しつけ)が始まり他の猫や人とのふれあいの中で性格が形成されていきます。猫を飼う場合は、人によくなつき、猫らしい行動のできる子猫を選ぶことが大切です。もちろん健康な子猫が一番です。

生後1ヶ月頃からが大切な時期です。子猫は生後55日くらいまでに離乳を終えます。そして、心身ともに十分に発達し新しい環境を受け入れる条件を整えています。この時期よりも早いと、まだ十分ではないので、大きくなってから問題になる可能性もあります。また、4ヶ月を過ぎると新しい環境に慣れにくいということもあります。

この時期に他の猫たちと遊んだり、いろいろな人と接することで、子猫たちは社会的な経験をしていきます。社会化のできた子猫は人にもよくなついて、性質のよい猫に成長していきます。

 

うまく社会化ができていないと

初めての人やものを怖がってしまう、人に噛み付いたり攻撃的な猫になりやすくなります。精神的にも安定せずイライラした猫になりやすく他の猫を受入れないようになる可能性があります。

 

猫のいたずらを防ぐには

猫にしつけは無理と考えている飼い主様もいらっしゃるかもしれません。でも叱ったりしなくても止めさせることはできます。猫のしつけは犬とは違います。犬はリーダーに従う動物ですが猫は単独生活者。自分の意思で行動します。ですから飼い主様が言い聞かせるのではなく猫自身がこんなことはつまらない、不快だと思わせるようにします。たたいたりすることは猫が飼い主様に対し不信感をもったりするので逆効果になります。
猫の本能を閉じ込めることなく飼い主様がいろいろ工夫をし楽しく暮らすようにしていきましょう。

爪とぎの被害は飼い主様の工夫としつけで防ぎましょう

方法は猫が爪をといでもいい場所を1~2箇所作ってあげることです。猫は爪が引っかかりやすい柔らかな木やカーペットを爪とぎ場所にしますので専用の爪とぎを設置します。爪とぎの気配が見えたらそこに連れて行き使わせるようにします。爪とぎ器を覚えたら他のところではしなくなります。手術で爪を取ってしまう方法もあります。これによって猫が困ることはありません。ただ爪とぎの本能はそのままで、猫の性質も変わりません。精神安定のための猫のフェロモンが動物病院で入手できますので爪とぎなどがひどい場合は一度獣医師に相談してみましょう。

猫がカーテンをよじ登って困る

猫がカーテンをよじ登って困るという話をよく聞きます。ゆれているカーテンによじ登るのは大抵の猫が好きなようです。爪が引っ掛かって丁度よいのでしょう。猫は前脚を使って器用に遊びます。猫の顔の前に紐を持っていき揺らすと前足でじゃれてきます。紙を丸めて投げると追いかけてじゃれます。

犬のように飼い主様の元へ持ってくることはしませんが飽きるまで遊びます。猫のおもちゃはたくさん市販されていますがお家にあるもので十分です。ダンボールの箱や紙袋、毛糸を猫がジャンプして届くくらいの長さに上からつるしてもいいでしょう。先に棒のようなものをつければ喜んで遊びます。遊ぶことでストレスも解消します。カーテンに登られボロボロになってしまったということも上手く遊びを取り入れれば少なくなるでしょう。

 

手入れは飼い主様の大切なお仕事です

猫は何かといえばグルーミングに熱中します。猫のグルーミングの目的は、まず体の汚れや排泄物のにおいを落とし傷があったら舐めて消毒します。それからマッサージと体温調節。ザラザラの舌で舐めることで血行を促進し体温を調節します。また猫の精神安定剤としての役割も果たしています。高いところに飛び乗ろうとして失敗したら照れ隠しにグルーミングしたりします。お互いを舐めあうことで親愛の情を示すこともあります。飼い主様を舐めることも愛情を示しているのです。猫にとってグルーミングはとても大切なことです。

ペルシャの長い毛はとても細く、手を抜くとすぐに絡まってどうしようもなくなります。絡まった毛を無理にブラッシングでとこうとすると猫も嫌がります。そんな時はベビーパウダーを絡まった毛につけて少しずつとかしていきます。あまりひどい時はカットすることになりますが、慣れていないと皮膚を傷つけたりしますので、動物病院や専門の方にお願いするほうがいいでしょう。

短毛種は長毛種のように毎日する必要はありませんが、毛球症の予防にもなりますので週2~3回はするようにしたいものです。ゴム製のラバーブラシは抜け毛もよく取れ便利です。中には被毛のデリケートな子もいます。柔らかいものを使うか、かかりつけの動物病院に相談してください。

 

手入れの仕方

猫は自分で毛を舐めますが長毛種の場合は毎日こまめにブラッシングをするようにします。頭の方から毛の流れに沿って櫛をシッカリ入れて梳かしていきます。抜け毛やもつれ毛がとれたら次はブラシで皮膚の方から外に向かってブラッシングしましょう。コームでもブラシでもあまり力任せにすると皮膚を傷め猫も嫌がります。ただし毛が絡んでしまったり、ガムなどがついた場合は、皮膚を傷つけないようにはさみでカットします。カットの仕方が分からない・不安なときは動物病院に相談しましょう。

ペルシャなどあまりにひどくなると全身の毛を刈り取らなければいけなくなることもあります。シャンプーは最低月1回はするようにします。使用するシャンプーは毛や皮膚を傷めない薬用シャンプーをお勧めします。(アイン動物病院では約20種類の薬用シャンプーからその猫にいちばん合うものを使用しています)