2019/12/14
猫の飼い主様になれますか?
一緒に暮らし始めた猫は大切な家族です。いらなくなったからとやっぱり一緒には暮らせないと簡単に捨てることは絶対に止めてください。最後まで面倒を見ることができないなら最初から飼わないようにしましょう。子猫をみると可愛くてつい飼いたい衝動に駆られるかもしれません。でもあなたが猫の最後を見取る覚悟がないのなら飼うことはあきらめましょう。
ホームレスキャットを増やさないで
猫を飼う人は自然だからということで望まない子を産ませないようにしましょう。 望まない子を産ませるのは猫にとっても不幸です。ホームレスキャットを増やさないためにも、是非、雌猫を飼っている人は卵巣摘出手術をお願いします。 避妊手術は雌猫を妊娠させないだけでなく、健康のためでもあります。
妊娠しないからという理由だけで雄猫を飼う方もおられます。完全室内飼育の場合はともかく、自由に外出できる雄猫は行動範囲も広く公園や他人の庭で排泄したり、社会に迷惑をかけています。雌猫を妊娠させ不幸な子猫も増やします。雄猫にも去勢手術を受けさせるようにしましょう。スプレーやケンカもしなくなります。くれぐれも身勝手な飼い主にならないようにお願いします。
生まれた子猫を里親に出そうとしている飼い主様、里親探しをする前に考えてください。その子猫は幸せですか?里親として相応しい人がいますか?もちろん、きちんとした里親を見つけることは猫の飼い主であるあなたの責任です。離乳してトイレを覚えた頃に新しい飼い主に引き取られるのがいいでしょう。でも、里親としての条件(毎日世話ができ、家族全員が新しい子猫を待っているなど)を備えた人ですか。何かのトラブルで子猫が戻されるかもしれません。そのときはあなたが責任を持って育てられますか。育てられない子なら産ませないようにしましょう。去勢・避妊手術は猫にとって不幸ではありません。
室内で飼えますか?
自由に外出する猫(放し飼いということです)は猫にとって危険(交通事故やケンカ、迷子、純血種で人気種などは誘拐など)なだけでなく、周囲の人々には大変迷惑なのです。世の中には猫が嫌いという人もいることを忘れないでください。
たとえ猫が大好きであっても自分の庭で勝手気ままに排泄されたら良い気分ではありません。また公園など公共施設での排泄は寄生虫など衛生上好ましくありません。あなたの猫が病気を拡大させているかもしれないのです。
保健所や動物病院などには猫に対する苦情がたくさんあることを知ってください。
お家の中でも猫は満足。猫は安全な室内で飼うのが一番です。猫にとって室内だけの生活はとても不幸と思う飼い主様もいらっしゃることでしょう。でもそれは違います。小さい頃から外には出られないと、きちんと慣れさせていれば猫は理解するのです。特に都会での住宅事情や周囲の環境のことを考えると猫の安全のためにベストの生活だと思います。
また、子猫のころからケージになれさせれば、そこが自分のお家だと思い、一人で休むようになります。ケージに慣れさせることは病院などに連れて行くときにも役立ちます。猫を自由に外に行かせることは、子供を戦場に送り出すようなものです。外には交通事故やケンカ、ノラ猫との接触、中毒、怪我などの危険がいっぱいです。
世の中には動物が好きな人もいれば嫌いな人もいます。
犬は好きだけど猫は嫌いだという人もいるでしょう。あなたが猫が好きだから自分だけよければという飼い方は迷惑なのです。これは、猫にとってもあなたにとっても悲しいことです。
もしそれでも飼いたいと思うのなら、あなたが飼い主としてのルールを守れるなら、ぜひ飼ってやりましょう。たくさんのホームレスキャットが暖かい帰るお家を待っています。そして、猫との暮らしを楽しいと思えるようにしましょう。