2019/12/15
骨・関節の病気
動物の身体は骨と筋肉で内臓などが保護されています。骨と骨は関節でつながれ靱帯と呼ばれるものがその部分を覆っています。骨の周りは筋肉と腱があり、その組み合わせで身体を守り自由に動かすことができます。
犬は外出時のケガも多いので注意が必要です。トゲなどを踏んだり、夏場に焼けたアスファルトを歩くと火傷をすることがあります。外出から帰って歩き方がおかしくなったら足の裏や指を調べましょう。また、犬は高齢・肥満になると関節炎になりやすくなります。
大型犬では遺伝的疾患として股関節の異常があります。2~3ヶ月までは特に異常がなくても5ヶ月くらいになると症状が出てきます。子犬をもらったり、ペットショップなどから買う場合は両親にそのような遺伝がないか確認しましょう。フラフラしているのは脳の障害も考えられます。また感染症なども考えられますので、かかりつけの動物病院で診てもらう方がいいでしょう。
猫が骨・関節の病気になるのは遺伝的な要素が強いので繁殖は避けるべきです。また、ウサギの骨は大変細く華奢です。ちょっとしたことで骨折したり脱臼したりします。ある程度の高さから飛び降りたり、抱いていた腕から落ちただけで脊椎を損傷することもあります。十分注意しましょう。
股関節形成不全 | 中型・大型犬によく見られる遺伝的な病気です。猫にはほとんど見られません。 |
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膝の前十字靱帯断裂 | 膝の関節にある靭帯の1つが切れることです。 |
膝蓋骨脱臼 | 急激な力が加わり膝のお皿部分がずれてしまいます。 |
股関節脱臼 | 急激な力が加わり股関節がはずれてしまいます。 |
先天性肘脱臼 | 肘の関節が不安定で成長すると脱臼しやすくなります。 |
骨折 | ほとんどは事故が原因です |
軟骨形成不全 | 軟骨の形成が悪く足が正常に成長しません。 |
椎間板ヘルニア | 骨と骨の間にある椎間板という軟骨が正常な状態でない病気です。 |
レッグ・パーセス病 | 股関節の障害で、生後1年前後の子犬・幼犬に多く見られます。 |
関節炎 | 関節に起こる炎症で進行型やリウマチ、感染からがあります。 |
汎骨炎 | 雄犬に特異的な疾患です。 |
骨端腺の早期閉鎖 | 外傷などで成長板が損傷し前肢が曲がってきます。 |
くる病・脚気 | 鳥の栄養障害によって起こる病気で骨が曲がったりします。脚気も栄養障害がおもな原因です。 |
鳥のペローシス | 栄養障害、遺伝などで起こります。 |
脛骨骨折 | ウサギに多い骨折です。 |
変形性脊椎症 | |
脊椎損傷 | ウサギは他の動物に比べて骨折しやすくなっています |
重症筋無力症 | 先天性と後天性があり筋肉が弱くなっていき最後は動かなくなります。 |