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モルモットの飼育 – アイン動物病院

モルモットの飼育


モルモットの生息地は南アメリカに限定されています。アンデス山脈に住む古代インディオが食用や皮を取るために家畜化していたものが現在のモルモットです。生息地には同じ種のモルモットはいなくて近い仲間が群れで生活しています。16世紀、オランダ人の開拓者がヨーロッパに持ち帰り愛好家の間で増えていきました。18世紀ごろからは実験動物としても利用されています。性質がおとなしく繁殖が容易だからです。げっ歯類の動物ですがとてもおとなしく動きもゆっくりで人にもよく馴れます。ハムスターやリスのように飼い主様に咬みつくこともありません。

モルモットの正式名称は”guinea pig”ギニアピッグといいます。日本名のテンジクネズミというのも江戸時代に入ってきたときにテンジツ(今のインド)からきたと思われてつけられました。

学術名 Cavia tschudii
正式名 ギニアピッグ(guinea pig)
日本名 テンジツネズミ
原産国 ペルー南部・ボリビア南部・アルゼンチン北部・チリ北部
身長 20~40cm
体重 500~1500g
寿命 5~7年

イングリッシュ類


イギリスで改良された短毛種で、被毛はなめらかで短く(3~4cm)直毛です。
主に実験動物として使用されています。被毛の色はいろいろあり、白色(アルビノ)は赤目です。最も一般的な品種でアメリカンとも呼ばれています。

 

ベルビアン類


パリで愛玩用として改良されました。柔らかい光沢のある長毛(約12cm)で巻毛も見られます。巻毛のモルモットはシェルティーと呼ばれ、比較的短毛と長毛のものがあります。長毛は別名アンゴラと呼ばれています。

 

アビシニアン類


イギリスで愛玩用として改良されました。被毛は粗剛で固く、比較的短毛で、体全体にロゼッタと呼ばれる巻毛のつむじ(全身に10個以上)があります。

 

スキニーギニアピッグ類

元来実験動物用として作られた種類で、体表に産毛がある程度でほとんど無毛です。まったく無毛のタイプと顔や手足にわずかに毛があるタイプがあります。

 

つやがあって、柔らかい毛のものは、”サテン毛”、毛が短くベルベットのようになめらかなのは”レックス毛”、頭の上のほうが巻毛になっているのは”クレスト”、顔以外に長くて固い毛があるものは”シェルティ”と呼ばれています。色は白、黒、チョコレート色、茶色、クリーム色などを組み合わせた2色か3色になっています。